困難な状況に陥った時

 

 私たちは多かれ少なかれ、様々な計画をもって生きています。しかし、この世は思うようにいかないものです。計画とは裏腹に、思いもよらない状況に陥ることもしばしばあります。そんな時、どうしたら良いのでしょうか?

キリスト者(クリスチャン)は、この世の様々な出来事は、神様の許しの中で起っていると理解しています。しかし、キリスト者であっても、理解できない悲しみを味わうこともしばしばあります。そんな時、神様の御業と受け入れることが出来ないことも当然あります。どうして私たちにこのような苦しみが、戦いが、ひどいことが・・・・と。

しかし、冷静になり神様への信仰に立って考える時、自分中心になっている自らの姿を知らされるのです。そして、様々な現実を受け止める時、そこに今まで見ることの出来なかった神様の愛と慈しみに気付かされるのです。

ところで、旧約聖書に登場するダビデは、サウル王に忠実に仕え、イスラエルの敵をことごとく撃破しました。民は、ダビデの手柄を喜び、「サウルは千を打ち、ダビデは万を打った。」と言って褒めたたえた。ところがこの言葉を聞いたサウル王は、私に千を、ダビデに万をあてたと言って怒り狂った。ダビデが常に大勝利を収めるのを見て、ダビデを恐れるようになり(第1サムエル18:15)、彼を殺そうと決心したのです。やがて、ダビデはサウル王に追われて、荒野での逃亡を余儀なくされた。サウル軍に追われるダビデにとって、置かれた現実を見れば、どれほど心細く生きる望みもないような中にあったか知れない。しかし、ダビデには神様を信じる信仰があったので、苦しむ時でも決して希望を失うことがなかったのです。ダビデは、常に神様に助けを祈りつつ生活するほかなかったのです。ダビデは、逃亡中にありながら、何度も神様の導きと思える経験をしています。現実がどのように困難な中にあっても、神様に信頼して助けを祈りつつ生活することができるのは、特権であり、神様の大きな力を受ける秘訣です。

誰でも必ず困難に直面しますが、その時、どう対処するかは人それぞれ違います。しかし、神様がすべてのことを働かせて万事を益としてくださる。と、聖書は私たちに約束して下さっています。ぜひ、この約束に信頼して生活してみて下さい。神様の奇跡を経験できるはずです。

「神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています。」ローマ8章28節 。